生コンは「混ぜて終わり」じゃない

お知らせ

生コンは「混ぜて終わり」じゃない。
出荷前に行う配合計画書の話を、
特殊な配合には、試験練りの話を
させていただきます。

 

 

皆様こんにちは。いつもお疲れ様です。
仙南生コン 釜房工場 試験係の丹野です。

 

前回は、生コン車の点検あれこれなど
紹介させていただきました。

 

今回は、生コンクリートのレシピのお話です。

 

建設現場で当たり前のように
使われている生コンクリート。

 

ミキサー車が運んできて、
ポンプ車のホースから流し込まれて…
という光景はよく見かけますが、
実はその“前段階”に、
非常に重要な工程があることを
ご存じでしょうか。

 

 

生コンは JIS A 5308(レディーミクストコンクリート)
という規格に基づいて製造される製品です。

 

 

 

そしてこの規格では、製品を納入する前に
「配合計画書の作成」を
行うことが求められています。

 

今日は、その“出荷前の裏側”を
少し紹介します。

 

 

そもそもJISは何を決めているのか?

生コンは建物の基礎や柱、
道路、橋などを支える材料です。

 

一度打設したらやり直しがきかないため、
品質のばらつきは許されません。

 

そこでJISでは、

 

・必要な材料の品質
・試験方法
・出荷前の確認事項

 

などを細かく規定し、
どの工場でも一定の品質を
確保できるようにしています。

 

つまり、生コンは

 

“工業製品”

 

として扱われているんですね。

 

 

生コンのレシピ「配合計画書」を作る

 

生コンづくりの第一歩は、
配合計画書の作成です。

 

 

配合計画書とは、

「どの材料を、どれくらいの割合で混ぜるか」
を決めた“レシピ”のようなもの。

 

例えば、

 

・セメントの種類と量
・砂、砕石の粒度や含水率
・水の量(W/C比)
・混和剤の種類と添加量
・スランプや空気量などの要求性能

 

これらを総合的に判断し、
最適な配合を設計します。

 

さらに、生コンは季節や
材料の状態によって性質が変わるため、
夏と冬で配合が変わることも珍しくありません。

 

この配合計画書がなければ、
生コンはJISとして出荷できません。

 

それほど重要な工程なんです。

 

特殊な配合には、配合計画書が
設計通りかを確かめる「試験練り」の話

 

配合が決まったら、次は
お客様のご依頼で試験練りです。

 

試験室にあるテストミキサで生コンを練り、
以下の項目を確認します。

 

・スランプ
・空気量
・コンクリート温度
・材料の分離状況
・供試体を作成して28日強度(早強セメントは7日)を確認

 

机上の計算だけでは分からない

 

“実物の挙動”

 

を確かめる大切な作業です。

 

もし試験練りで要求性能が満たされなければ、
配合を微調整して再度試験を行います。

 

こうして、確実に性能が出る配合だけが
採用されるわけです。

 

 

なぜここまで厳密にやるのか

 

理由はシンプルで、

 

生コンは建物の安全性を左右する材料だからです。

 

・強度が出ない
・ひび割れが起きやすい
・耐久性が不足する

 

こうした問題は、後から補修することが
非常に難しく、
場合によっては重大な
事故につながる可能性もあります。

 

だからこそ、出荷前の段階で
「この配合なら大丈夫」という
確証を得る必要があるのです。

 

今後も、現場のリアルな声や
製品の裏側にある工夫・努力を
少しずつ発信していければと思います。

 

長文失礼いたしました。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

 

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