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生コンクリート車ドラムの中ってどうなっているの?

生コン ブログ

投稿者[仙南生コンクリート 丹野]

皆様こんにちは。いつもお疲れ様です。
仙南生コン 釜房工場 試験係の丹野です。

 

私たちの事業には欠かせない
「トラックアジテータ車」。
いわゆる生コン車のことです。
前半・後半の2回に渡ってご紹介したいと思います。

今回は、普段なかなか目にすることのない
トラックアジテータ車の
ドラム内部についてご紹介いたします。

一見すると、ドラムは
ただの円筒のように見えますが、
実はその内部には
「ミキシングブレード
(またはミキシングフレーム)」
と呼ばれる
螺旋状の羽根が
取り付けられています。

このブレードが回転することで、
生コンクリートを常に攪拌し、
材料の分離や凝固を
防いでいるのです。

 

輸送中は、ドラムが
1分間に約1~1.5回転という
ゆっくりとした速度で回転します。

これは、
コンクリートの品質を保つために、
材料の分離を防ぐ重要な動きです。

 

ドラム内部には、
生コンクリートを攪拌するための
二重構造のブレードが
組み込まれています。

通常、輸送中はドラムを
正回転(反時計回り)させることで、
コンクリートを均一に攪拌しています。

 

排出時には、
車両後部左右やホッパ付近、
運転席にあるレバーを操作して
ドラムを逆回転(時計回り)に
切り替えることで、
内部のブレードがコンクリートを
後方へ押し出す動きをします。

さて、今年は記録的な猛暑が
続きましたね。
生コンは非常にデリケートな
製品であるため、
いくらドラム内で撹拌していても、
暑さの影響等で内部に付着してしまうことがあります。

 

では、そんなときどうするのかというと――
均一な品質の生コンを
現場に届けるために、
運転手さんたちは空き時間を使って、
なんとドラムの中に入り
「ハツリ作業」を行うのです。

 

私自身も以前、
生コン車の運転手をしていた頃に
経験がありますが、
この作業は本当に過酷です。
ドラム内は熱気がこもっていて、
ドラム内の狭い空間で
作業人数の確保も難しい状況。
エアーピックを使って
固着した生コンをハツり取るのですが、
ドラムに傷や穴を開けないよう
細心の注意を払わなければなりません。

これがもう、
想像以上に大変な作業です。
運転手の皆様、
本当にお疲れ様です!

 

今回はここまでです。
次回、生コン車の点検や歴史を
ご紹介いたします。

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